フォションカフェー de ショコラショー


カフェにはいったはいいが、飲みたいお茶が見つからず!で結局ショコラショー。


厳密に言うと、"飲みたいお茶が無かった"のではなく"メニューにのっていたお茶の味を全て知っていてそそられなかった"のだな。と、今から考え直したらそう気づいた。それで、実家の紅茶にまつわる思い出がふつふつとよみがえってきたのでした。


ウチの実家では、私が物心ついたときから『紅茶はFauchon!』という決まり?があったようだ。ちょっと遠くの街のデパート(高島屋!)に入っていたフォションのお店に月1くらいで連れて行ってもらい、そこでとってもおいしいパンと金色の紅茶缶を1つ買うのがたまにの贅沢だった。そのときには財務省である母親と、あーでもないこーでもないと色々相談して、毎月1つずつ色々なフレーバーを買っていたのでした。
だから小学校を卒業する頃までには殆ど全ての味を知っていたし(飽きるくらいに!)、自分の好みや美味しい紅茶についての味覚がすでに養われていたと思う。朝からフォションのオレンジティーを飲んで登校。すごいヤなガキんちょですな。あ、ウチは普通の中流一家でお金持ちだったわけじゃないス。本当にたまに、のイベントだった。


当時はなんとも思わなかったけれど、今から思うとそこは本当に贅沢で幸福な幼少時だったとびっくりしています。おかーたんありがとう。今では金色缶もフォションのパンも、自分の稼ぎで買うことができるまでに成長することができました。