『コントロール』

   
シネマライズで見ました。JOY DIVISIONのフロントマン、イアン・カーティスの半生を描いた物語なのだが、これが想像以上に良かったです。まずアントン・コービンの映像美。全編モノクロームで、これがまたどのシーンを切り取っても画になるってんでしょうか、クールででも叙情的で、思わず終演後にパンフレットを買ってしまった、写真目当てで・・・。
それから脚本。まだ23才だったイアンがどうして悲しい選択を選んでしまったのか、そこまでの過程をとても綿密に描いてあります。うええぇーーーんイアンーーー、なんでそんなにも純粋なんだよぅーーーー。なーんて、おもいっきし感情移入して見ていました。UK音楽やマンチェスター・ブーム、ファクトリー伝説に興味が無い人も、普通の人間ドラマの話として見られる構成は素晴らしい。イアン=神格化に見られているのを、1人の人間として本当にフラットに見せてくれたことにただ感謝。製作者サイドにイアンやジョイ・ディヴィジョンに対する愛情とか強い思いがないとできなかったことだと。
役者の演技もその脚本をより輝かせていました。サム・ライリーの全編一切手抜きなしの演技。発作の場面やたびたびあった泣いている場面は鬼気迫るものがあった。バンドのメンバーも、ジョイ・ディヴィジョンは本当にこんな感じだったんだよね、って思わせる説得力のある演技。あと敬愛するサマンサ・モートン様(←モーヴァン!!!)のやっぱり体当たりな演技が相変わらず素敵でまいった。
見終わった後にはもうイアン及びJOY DIVISIONが好きになりすぎて、思わずその足でHMVまで行ってCD買ってきてしまっただよー。実は今までJOY DIVISIONってあんまりピンと来ない音楽だなーと思っていたんですよ何曲か聴いたことはあったんだけど。でもね、もうダメ。イアン・カーティスに本気惚れしました。ああ、イアン・・・!!!なんでそんなに、そんなに無垢なんだよぅ。。。
↓あ、これはサム・ライリーなのですが。それにしても似ている!


映画のシーンにも出てくる初テレビ登場時のライブのオリジナル版。イアン・・・。

で、アントンがリアルタイムで監督したPVがこの "Atmosphere"という曲。