暇旅日記3:ぺトラ遺跡の光景は、きっと一生忘れない。


7月31日(土) 15時

            • -

死海からタクシーとばして一路ペトラへ。でもなんだか様子がおかしい。
明らかにタクシーの運ちゃんが、道に迷っている・・・オイ。
岩山岩砂漠のど真ん中を、同じような道をいったりきたり、集落が見える度に『ぺトラはどっちだ?』と聞いて、その方向に走る、という・・・。
まーでも、しゃない。格安でしかも親切な彼に、ここは任せるしかない。

↑こんな砂漠の山道を延々とはしった。


気を取り直し、TJさんと車中でおしゃべり。昨年イギリスに行った話から、お互いにUKパンクスキなのが判明!ついでにブランキーとかミッシェルがスキなことが判明!ぎゃー!中東でジョンストラマーについて熱く語り合うとは、誰が予想してただろうか・・・。

そんな感じで4時間ほど車内カンズメ状態もさほど苦でなく、(死海にはいった疲れで快適に眠れたのもおおきかったー)7時には目的地・ぺトラのバレンタイン・インに到着ー。運ちゃんにはチップをはずむ。ドウモアリガト!

        • -

ルアイは『バレンタインの従業員に”ルアイに便宜はかってもらった”っていっちゃダメだよ。』と言っていて、この格安タクシーにはなにか事情があるようだった。自分の身をきってまで親切にしてくれた彼に、本当に頭が下がる。
・・・と思いきや、運ちゃんが『ルアイのとこからきたんだ。』と従業員にフツーに話していて、!!!となったが・・・大丈夫なのか??!!

          • -

部屋は9ベットドミトリーをチョイス。なかなかキレイだが、洗濯不可なのが・・・ネー。
同室に一人の日本人男性・Nさんがいたので、いろいろと話す。彼も昨日、死海経由でぺトラに入ったものの、疲れと暑さで1日休んでいたらしい。明日ぺトラ遺跡に行くということなので、同行することに。


ここの宿は、7時半までにくると格安で夕食バイキングが食べられます。外のレストランは観光客プライスなので、もちろん宿食を選ぶ。なかなかおいしいっす。


ここでビックリボックスな事実判明。なんとNさん、ご同業者でかつ全く一緒の勤務形態だったのだ!!!!1日目にして同業者・同業種の人に会うなんてスゴすぎる。

彼は相当旅なれていて、これからエジプトのダバブに抜けてダイビングを楽しむそうだ。プチ沈没コースですなー。いいなー。
そんな彼が強力にすすめる旅行先は、【イエメン】だった。

『旧市街の真ん中にある、高い塔のある宿にいって、そこで夕暮れのアザーンイスラムのお祈り時間を知らせるコーラン詠唱)を聞いたのが、本当に忘れられないんです・・・。』

この言葉は、後々まで私たちの心のなかに残りつづけるのであった。


この日は明日の早朝発にそなえ、早々に就寝。

↑あてがわれたベッド。なんかひっちらかしてますネー。

          • -


8月1日(日)

朝5時起床。
さあ、はりきってぺトラ遺跡へ出発だ!その様子はこちらへ。
http://4travel.jp/traveler/pans/album/10495733/

          • -

一番上からの眺めは、本当に、本当に、素晴らしい眺めで、あの悪路を約3時間、歩き続けた者だけがみられる、人生そのもののご褒美のような光景だった。
3人で繰り返し言ってたこと。
『この光景は、写真では収めきれないよね。』
『本当、実際に見ないと伝わらないよね。』
『一生忘れないように、目にしっかり焼き付けよう。』



実は私、最後の最後で一番上に登るのはしりごみしてた。でも2人が登る、と言ったから、押されるようにして登った。それが、ここに広がる風景。
この3人でここまで来られたことが、心の底からよかったと思った。

          • -

そして宿にもどり、私とTJさんはジモティーバスでアンマンへ。Nさんは、宿にもう一泊して明日はダバブへ。それぞれの旅程へと進んでいく。


最後にがっちりした握手、忘れないよ!