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『ミリキタニの猫』@cine cafe soto

ストーリーをチラシで読んでいたときから気になっていたこの作品。sotoさんにお邪魔して見てきましたよー。
http://www.uplink.co.jp/thecatsofmirikitani/index2.php

結論…凄く良質の記録映画でした。たしかにドキュメンタリーなのですが、リンダ監督の物語構成力・編集の妙・そして人を信頼して受け入れる心と持ち前の好奇心で、見事に1つのドラマになっています。しかも過大に泣かせるシーンはないように思えるのに、映像の一つ一つにじーんとくる。監督の力量にすっかり感心してしまった。
主人公のジミー・ミリキタニ氏の複雑なエピソードはリンク先に譲りますが、彼が日系アメリカ人強制収容所で体験したことは、まさに9・11以降アメリカが陥ったアラブ系アメリカ人に対する不安と人種偏見にぴったりと重なります。ジミー氏は60年たってようやく戦争の傷が回復したという事実は、"戦争"を全体主義的に捕らえるとともに必ず対称となる"個人"の人生の重みを考えなくてはならない、ということを教えてくれます。
しかし、このじーさん・・・なんだか良い意味でアヤしくてインチキくさくて、でもそこが"True born Artist"っぽくて面白かった。頑固でパンクで一癖も二癖もあるおじさんだけど、どこかユーモラスで憎めなかったです。映画全編を通して重いテーマを扱いながら暗くならなかったのは、このイカしたキャラクターに負うてるところが大きいですネ。


被写体と監督が最高級の化学反応を起こした奇跡のような作品。見てよかったー!



映画の後は、恒例の"映画にちなんだワンプレート"。今回は作中のうどんにまつわるシーンから『NY風天ぷらうどん』が提供されました。NY風らしく具が鶏肉・パプリカ・生マッシュルーム・三つ葉にカニカマと微妙に"惜しい感じ"になっている(笑)。天婦羅もおなじみのエビとカボチャに加えて春雨にズッキーニとブロッコリーが・・・。お味はわざと"おいしくない"感じに作ってあるそうです!それがNY風だということらしいッス。ああ・・・NYには行ったことないけどなんか納得。フォークとスプーンで食して、なおいっそうNY風味。