Re-食器(土色彩生)

『PEN』の2006年2月1日発売号の1ページを見て、なんだかとても気になっていた食器。"陶器は土にはかえらない"というその記事を読んだときは割とショックで、でも冷静に考えてみれば1万年前の土器などがいまだに発掘されてるんだよね。土からできているのに土に還らないことを知って、陶器に対する見方が少し変わりました。それから陶器の原料の土も、日本では徐々に枯渇状態という記事にもまたびっくりした。「土なんてその辺掘ればあるじゃーん。」ってのはどうやら間違いのようで。。。
そこで紹介されていたのが、GL21プロジェクトの『Re-食器』シリーズです。



これは、不要になった陶器を各家庭から集め、それを再生原料として新しく陶器として生まれ変わらせるプロジェクト。詳しくはリンク先の説明に譲るけれど、大変な試行錯誤があっただろなぁということが伝わってくる。また海外デザイナーを招致したり、デザイン面からもがんばっている所がステキだなあと思う。エコだけじゃなく、"ちゃんといい物を作ろう""いいデザインでいこう"というのが、リサイクル→販売という一連の流れを作るにはとても大切なことだし、そういうことを超えて、グッドデザインのあり方/発想としてもとても美しいと思いました。根底にはD&DEPARTMENT PROJECTの持つ思想に近いものがあると個人的には感じます。
東京では池袋東武で扱っていたので売り場へ行ってみた。「再生食器コーナー」はあるものの、地味ーにこじんまりとしてアイテム数も限られていたので、もっと大々的にアピールしても良い気がする。フィンランドのデザイナー、カミーラ・グロスのPokeraシリーズのお皿やボウルがかわいかった!のでゲット。うん、シンプルで飽きがこなくて、長く使えそうでいい感じ。北欧デザインスキにもオススメ。
]


こういうのが学校給食なんかで使われたらいいのになー、なんて考えていたら、すでに導入しているところもあるそうだ。とてもいい試み!(「陶器は給食で使うには危ない!」という声も聞こえるのだけど、お皿は落としたら割れる→気を付けて運ぶ、ということを学習するにも、陶器のお皿はとても良い教材なのです。)それから自分も愛用してるニールズヤード系列のブラウンライスカフェでは、前述のPokeraシリーズの器で食事が出てくるらしい。実際に使い心地を試せたり、お料理がのった状態で器を見られるのはいいですね。

※もう少し詳しく知りたい方はココをクリック!