パステルズ・グルーヴ

冬になり雪の季節がくると、この時期だけの楽しみも一緒にやってくる。それはパステルズの『ILLUMINATION』を、雪が降るのを窓越しに眺めながら聴くことだ。もし雪が降っていなくても。寒い冬の日ならばそれだけでも良い。張り詰めた空気の中で、ふんわりとした暖気に大気が包まれていくマジックを感じられるのは、今のこの季節においてだけなのだ。毎年、冬の訪れが近づいてくるたび、"もうすぐ『ILLUMINATION』の解禁の季節だなあ”などど想い、憂鬱な季節にも少し明かりが見えてくる。その名のとおり。
初めてこのCDを貸してもらって聴いたのは、やはり2000年の年明け、雪の降る日だった。外にゆっくりと雪が降り積もっていくのを、ベッドに寝転びながらずっと見てた。。。寒い寒い日にだけ許される至福のとき。彼はそのことを、直感で感じ取っていたのだろうか。

…とここまで書いてふと？。彼が貸してくれたのは、『ILLUMINATI』の方だったかもしれない。まあどちらでも良いか。この盤に刻まれているパステルズ・グルーヴは、リミックスされていても相変わらず貫かれているから。

ILLUMINATION

↑品切れだなんてありえない…あんな名盤を！

ILLUMINATI

↑上記のリミックス盤。メンツ凄過ぎ。日本盤はスーパーカーのリミックスも収録。