something in you died

"17の時、自分の中で何かが死んだ。僕は自分を殺したんだ"と彼は言う。"それはとても簡単なことだ。自分の感情をひたすら抑圧すればいい。そして自分をひたすら卑しめる。それで完成だ。それは目に見えないものだから、誰にも気づかれないんだ・・・。"

そして今、私もあなたに倣い自分の中の自身を殺そうと思う。それは静かな営みで、自身を緩やかな死へと導いてるに過ぎない。けれども確かに、自分の中の何かが枯れていくのを感じる。

かつて私はあなたになりたいと思った。あなたに近づきたいと思ったのだけれど、その時すでにあなたは自分自身を殺してしまった状態だったんだね。あなたの持つ静けさが、自分を殺したことによるものだったなんて・・・。

人が自分自身を殺すのには背景が存在する。ただ気まぐれな思いつきで、自分自身を殺したりはしないはずだ。でも彼には、もうその理由すら思い出せない。そしてもう死んでしまった自身を、取り戻したいと願っている。可哀想に。私は明確な意思と理由と契約を持って実行する。あの人の一言は、引き金を引くには十分すぎるほどの理由を持っていたのだから。



『You Made Me Realize』/ my bloody valentine
youmademerealize