僕が生まれた日の賛歌

今晩のような、しん、と白く寒い夜には、記憶の奥底に眠る大切な何かが体から思い起こされていく気がする。ぴんと張り詰めた空気。そんな緊張感が、大人になる過程で忘れざるを得なかった、本能のような、根源的な直感のような、そんな今にも泣きだしそうなほど無防備の感覚を呼びさましていく。
なんとも言えない気分になる季節の到来。日は短く夜は長い。
そして私はまたひとつ年を重ねる。自分の精神年齢にやっと身体年齢が追いつきつつある感じだ。





peace pact

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